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神経回路への電気刺激で認知症の改善、予防につながる可能性
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神経回路への電気刺激で認知症の改善、予防につながる可能性

神経回路への電気刺激で認知症のβアミロイドによる細胞死を防げる

我々のMCTと同様に電気痙攣法や経頭蓋磁気刺激法、光刺激でうつ病、認知症を治療する試みが報告されている(1)。この報告を以下に簡略に述べる。

この研究では古典的な認知症の原因物質と考えられるβアミロイドをラットの神経細胞内に異常にたくさん作らせた。その結果、過剰なβアミロイドはカリウムの通り道であるカリウムチャネルの働きを妨害し、細胞内のカルシウム濃度を上昇させ、細胞を死なせてしまう。このラットに電気痙攣療法や経頭蓋磁気刺激法による電気刺激を加えたところHomer1aタンパク質が作られ、βアミロイドのカリウムチャネルへの妨害作用を取り除き、細胞の電気的な状態を正常化させた。

この研究では将来的には光刺激で認知症を治療するようで、建築建材に光刺激を行えるものを使用して光環境操作で認知症の予防を行うようである。上述のごとく動物ではあるが、電気痙攣療法や経頭蓋磁気刺激法は細胞レベルで認知症に効果があると考えられるが、電気痙攣療法や経頭蓋磁気刺激法は1回の治療に時間が掛かり、入院するか、ほぼ毎日病院に通わなければならないなど在宅での治療ができない。
さらに経頭蓋磁気刺激法は、機器も高価であり、日本ではいまだ承認の機器であるため、使用しているところが少なく、仮に治療できたとしても高額な治療費が必要となる。しかし、我々のMCTは簡便で、手術も必要とせず、乳幼児にも安全に行え、装置そのものは決して廉価ではないが、長期間使用できることより経済性も高く、将来的にはより安価な機器も開発も期待できる。

我々のMCTはダウン症などの疾患に伴う発達障害や認知症、さらに、うつ病に効果が期待される実用的な唯一の治療方法といえる。

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